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席巻するチェンジメーカーたちの「言葉力」について

  • Posted by: *_iri_*
  • November 15, 2007 12:01 AM
「世界を変える」を仕事にする』の駒崎弘樹氏と、
社会起業家という仕事 チェンジメーカーII』の渡邊奈々氏、
世界を変える人たち―社会起業家たちの勇気とアイデアの力』("How To Change The World"邦訳)監修の井上英之氏。
この3人が語らう、チェンジメーカーズフォーラム2007に行ってきました。

当事者として、経営者として、フローレンスから見えてくる、社会起業家に必要不可欠な「経営」の視点と、プロフェッショナル・ボランティアという参加の仕方に改めて焦点を当てた駒さん。
写真家として、また名インタビュアーとして、ひとりひとりの人物を紹介し、その人のストーリーから、また別の新たな物語をイメージさせるような奈々さん。
STYLEのときも、いつも"Please change the world" "It's me!"のメッセージを発信し続け、今日また「皆さんひとりひとりがチェンジメーカー」と重ねる井上さん。

本当に、3人ともそれぞれに、とても言葉に力のある、そして自分だからこそできる伝え方を分かっている人
だなぁ、という印象を受けました。
こういう人たちが旗を振る社会起業家の未来は、明るいと思う。
恩師である駒崎弘樹について、もう少し紹介します。

駒さんは、大忙しのNPO経営の傍ら、ものすごい量のブログを書き続ける人です。
フローレンスの社長ブログともいえる"Days like thankful monologue"を読むと、本と同じ文体で、時に軽妙なジョーク(あるいは自虐ネタ)を織り交ぜながら、本当に深い考察を記している。

特に死や、若い人の考え方に関するエントリーには、悲しみと、憤りとが、ぎっしり詰まっています。(「損なわれた社会への抵抗」とか、どこにそんな書く暇があるのかと。w)


「小説家を目指していた」というだけに、文章はいくぶん技巧的で、意図的な崩し・茶化しも多い。それをネガティブに評価する人も少なからずいることは確かだけれども、効果的な演出によって、読み手・聞き手を引きつけることができなければ、伝わるべきメッセージも伝わらない。

マジョリティにとって「読むに足る文章」を書ける力があるからこそ、出だしから汐留の書店総合ランキング2位、なんて影響力を出せているんだと思います。駒さんには是非、もっと言葉を吐いて欲しい。


渡邊奈々さんの方は、もっとジャーナリスティックで、情報密度の濃い書き方をしています。特筆すべきはやはり、写真一枚一枚の巧さ。ファッション誌などでカメラマン稼業を続ける中で「スキルを活かして社会貢献をしたい」という思いの成果が、PEN誌・FIGARO誌上の社会起業家連載であり、その先の『チェンジメーカー』シリーズだそう(1巻のアショカ、シーズオブピース等の記事もものすごく良いです!)。

シンポジウムでのお話は、写真に関することや、取材対象の紹介が主だったけれども、言及されていない「インタビュー力」(訪ねる力、尋ねる力、そして編集力)がなければ、こんなにわくわくする2冊の本はできないでしょう。社会起業家に光を当て続けた年月の重みが、本を貫く揺るぎない軸としてある気がします。
奈々さんこそ、自らの武器を活かして「プロフェッショナル・チェンジメーカー」たる、ロールモデル。



そんなこともあり、ソーシャル・アントレプレナーシップにアンテナが立つ人も立たない人も、この2冊(井上さんの本を入れて3冊)は、ぜひ読んでみてほしいです。そこで何か気付く種があったとしたら、誰かが(もしかしたら自分がw)その火種を煽ることも、いずれあるかもしれません。
「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方
「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方
  • 発売元: 英治出版
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2007/11/06
  • 売上ランキング: 1026
  • おすすめ度 4.5

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