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千夜千冊ぐっと読み(1) 農と国家

  • Posted by: *_iri_*
  • August 19, 2008 11:32 PM

編集術の勉強と、教養インプットのため、
千夜千冊をちゃんと腰を据えて1時間ぐらい読んでみる、
という試みに本日より着手。

内容はもちろん、1本7千字!という脅威の連載から
構成、手法、つなぎ方などのシツラエについても盗んでみたい。

手始めに3本読んでみました。

moon.jpg
Photo credit: http://www.flickr.com/photos/luchilu/677786684/

***

#1258『月と農業』

「軽井沢の月」をトリガーに、温暖化問題の概要解説を挟んで
「ルナティック・アグリカルチャー」(セイゴオ造語)の
詳細な解説に移っていく、比較的短い回。

「地球っていうのは何者なのか」と書いているけれど
温暖化の話はあまりつながりはないような…

しかし、後半の具体例(新月、半月、満月、どのタイミングに撒き、
どのタイミングに収穫するか、という話)はとても細かい。
「観念的農本主義者」を自称するだけあって、
タイピングに愛がこもっている。

面白いところを丹念に述べることで、読んでみたくなる。
ストレートに引用・要約を使った書評のかたちです。
リアルエピソード(軽井沢での会合)から、本を思い出す、
という序盤の流し込みもうまい。

***

#1256『世界の小国』

大好きな世界史と地理の話。話の端緒はオリンピック開会式。
途中プラトンが登場したり、内村鑑三が登場したりしつつも、
大きくは、これまた具体的な国情の紹介。

石油「レンティア(賃料)国家」としてのバーレーン、
アルジャジーラを擁する「ステーション国家」カタール、
.tvドメインの取引でGDPを倍加させたツバル、
グローバル・キャピタリズムに抗するオフショア金融国バハマ…

「いろんな国のかたちがある」ことを見せるのに
とても特徴的な例の選び方。
ラベルの貼り方(○○国家、○○ステート)がいい。

「毫も」「イスカの嘴」など、難しい表現もいくつか出てきて、
Wikipediaを引きながら読みました。
このあたり、教養を入れ込んでいる感じ。

「ボーダーランド・ステート」という言葉がわからなかったので、
ひきつづき『千夜千冊連環リンク』を辿って、
内村鑑三を読みに行きます。

***

#250『代表的日本人』(内村鑑三)

結局、境界者として生きること、「ボーダーランド・ステート」の
考え方については、よくわからないのですが…

とはいえ、文中で、この本が5人の日本人を取り上げたものであること、
その登場人物が、西郷、鷹山、尊徳、藤樹、日蓮であること、
これを明記してくれたことにより、興味は俄然出てきます。
上杉鷹山のリーダーシップは勉強しなくちゃ!

また、日蓮を筆頭とする仏教系の宗教者が「宗教の神髄」を伝えた、
という記述も気になるし、陽明学者の中江藤樹ら
「非キリスト者」を、いかにキリスト教と結びつけて解釈をしているのか。
非常に気になる中身の見せ方です。

このあたり、高校の日本史・世界史で登場する「内村鑑三」からは
さっぱり分からない(なんか逮捕される人、みたいなw)魅力で、
いま非常に興味が湧いています。

千夜千冊も、「遊蕩編」に入ってからは、日記的な出だしが多いけれど
「放埒編」初期の#250は、ストイックに評論評論した感じ。

逆に、遊蕩編は、日常のエピソードから、本を検索して
俎上に載せているんだろうか…?

***

これで1300字。端折りすぎてちっとも及ばないけれども、
慣れで徐々に、速く濃く面白く言葉を紡げるようにしていきたい。

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