- August 24, 2008 2:18 AM
書評サマリー企画第2弾です。
なんとなく目に付いたおもしろそうな回だけを選んで
30分ほど読んでみた結果、
今回は奇しくも「技術」でつながるピックアップに。
***
#1255 『レンブラントと和紙』貴田庄
版画は、「紙」と「印刷技術」に関心がある。
ということで、印刷技法4種(木版画、銅版画、リトグラフ、シルクスクリーン)と
レンブラントが使った紙5種(ホワイトペーパー、オートミールペーパー、
インディアンペーパー、中国紙、そして和紙)に
言及しながら、その中で特に選ばれた和紙の
さらなる種類と違いに言及する。
ちなみに「雁皮」は、↓こんな植物です。

photo from wikipedia.
「レンブラントと和紙」というタイトルから、
そのツナギである印刷技術と歴史の話に展開させるのは
とても面白い。3つ目の柱が登場することで、
ぐんと広がりが出る。
また、後半は紀伝体でレンブラントの生涯を
時系列で辿る部分もある。
しかし全体的に、いろいろな技術の差と、その中での
優位なものの解説を淡々としている感のある回。
装幀や着眼に注目した、「レンブラント本」比較の部分も面白い。
***
#1252 『守破離の思想』
ISIS編集学校の学衆ならおなじみの守破離を
とことん解説する回。
「守破離をめぐる研究は僅かなもの」とし、
仏教・禅、能、茶の湯、武道などの文脈を丁寧に辿って
その思想の意味するところを探る。
守破離は、松岡校長の「教え方」の基盤となっている思想でもあって
「まなぶ・おしえるとはどういうことか」
という問いに対する答えが多く出てくる。
『稽古というものは、師弟相承の「すがた」「かたち」を持つべき』
『師匠は釣鐘のごとし、弟子は撞木のごとし』
『序破急は拍子、守破離は節目』
こういったコンセプト文や引用文を使って
いろいろな角度から解釈を重ねていく。
レンブラントの方は、どちらかというと辞典的分類から
話を広げていっているのに対して、
守破離の方は「誰が何をどう言った」という解釈史の展開になっている。
- Newer: TIME精読(2) Free Gazaの入港
- Older: 大地を守る手帖-スピリッツをかたちにする


