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For Creative Communication

聴きたくなる本:上原ひろみ・宇多田ヒカル

上原ひろみ サマーレインの彼方

神舘和典の『上原ひろみ サマーレインの彼方』を風呂で読んだ後は、
いつぞや取り込んであった彼女のアルバムをiPodに放り込んで、
そればかり聴いていた。

宇多田ヒカルの『点―ten―』 、なかでも松浦靖恵の編集した
10年間のインタビューサマリーを、実家に向かう電車の中で読んだ後は、
ちょうど全部入りのMacBookProを置いてきていて、
丸2日ぐらい焦らされたあと、買ったばかりのオーディオにiPodをつないで

しばらくやっぱり宇多田ヒカルばかり聴いた。


音楽の本は、「聴く」を触発するメディアである。

ちょうど、ライブのあと、今まであまり聴いていなかった、
ライブのセットリストにある曲を繰り返し聴いてしまうように、
本で言及される曲には、聴き入るだけの理由が存在している。

たとえば、上原ひろみの”Green Tea Farm”は、
「故郷浜松の風景を描いた曲」(茶畑、って北の方なのかな)ということ、
これがアクトシティ大ホールのクライマックスで弾かれたこと、
矢野顕子のボーカルを意識して書かれたインスト曲であること、
こんなことを知っているだけで、耳から浮かぶイメージは
はるかに鮮明になってくる。

宇多田ヒカルの21枚のシングルを、
ひとつのソングリストにまとめて流していると、
1998年から2008年まで、彼女が生きてきた10年と、
読み手・聴き手自らが過ごした10年が交錯しながら立ち上がってくる。
(ZIP-FMでAutomaticに惚れ込んだのが、中学2年のとき。
ちょうどその頃から、MDを介したラジオとJ-POPへの傾倒が始まったのだ)

音楽とアーティストにかかわるちいさな文章は、
HMVの無料冊子や、タワレコのBounce
Web上では「ナタリー 」の特集記事やBARKSなど、
いろいろなところで出会える。

図書館の「音楽」の棚に行けば、クラシックからジャズ、ポップスに至るまで
さまざまな分野の人や音に出会えるだろう。

いい音楽には、いい文がつきもの。
また、いい文に引き立てられて、いい音楽はその魅力を深めていくのだと思う。

点―ten―

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