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雨と霧と過ごした「熊野古道の宿 霧の郷たかはら」のこと

画家・平山郁夫が「熊野でいちばんいい景色」と評したという、熊野古道中辺路、高原。この地域の拠点でもある「熊野古道の宿 霧の郷たかはら」に、2泊3日で滞在してきました。

※2011/2/7注:霧の郷のサイトリニューアルに伴い、URLを変更しました。ちなみに1月末にまたお邪魔してきました♪

そもそも、ここを拠点に、滝尻方面・近露方面に熊野古道を歩き回る予定だったのですが、折しも前日から、時間雨量15ミリとかの猛烈な雨!

で、諦めて、食堂でのんびり書き物などをしていました。紀州材のスギをぜいたくに使った、天井の高い広間は、木のぬくもりで、だいぶ居心地がよいです。

雨が降っている間、外出は完全に諦め、入れ替わり立ち替わりやって来る地元の方とおしゃべりしたり、FONの不具合を直したり、仲良くなったオーナーのiPhoneとBump!で連絡先交換したり、宿のtwitterアカウント @kirinosato を設定してあげたり(笑)していました。ハイテク化進行中です。

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滞在2日目の夕方。雨が上がってようやく晴れ間が見えてきたので、もうひとりの滞在客の方と一緒に、オーナー小竹(しの)さんが近隣を案内してくれました。すぐ近所にある高原熊野神社の、樹齢千年の大楠は、今回の旅で一番衝撃をうけたもの。真っ黒な幹に触れると、本当にエネルギーが流れてくるような、力を感じました。

そして、近隣に住む魅力的な人々。オーナーは一軒一軒のぞき込んで、家の方がいれば気軽に声をかけながら、この人は盆栽の達人、この人はゼンマイの達人と、この人はピーナッツ豆腐の達人と、次々に紹介してくれました。オーナーは白浜の方ですが、2008年のオープンから2年で、地域のひとを本当に熟知しているようでした。

滞在3日目の朝6時台は、本当に「霧の郷」の文字通り、一面真っ白に霧が出て、雲の中にいるような感じでした。朝食を食べていると、徐々に霧が晴れてきて、棚田と集落の家々が見えてきます。日中は、湧水のように霧がたちのぼってくるのが観察できます。

各部屋には縁側がついていて、デッキチェアが置いてあります。風を感じ、霧を眺めながらぼんやりしたり本を読むのに最適。

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ソトコト2009年12月号で「スローフードな宿」として取り上げられた、宿の夕食。地元に伝わる方法で保存された、わらび、ぜんまい、たけのこ、くさぎなど山菜の盛り合わせ。ピーナッツ豆腐。さしみこんにゃく。カルパッチョ。イベリコ豚の鍋、もしくは、熊野牛の鉄板焼き(連泊だったのでメインが変わった)。野菜の天麩羅。デザートは甘夏と白ワインのシャーベット。ところどころにスペイン風を取り込んで、おしゃれなメニュー構成になっています。

「じゃらん」での評価は、62人の平均評価4.6、サービスの評価は4.8。一流の評価です。これで1泊2食付き1万円程度に収まるのは驚きです。建物自体は、和歌山県と田辺市が約1.3億円を出資した、2008年の「平成の旅籠事業」で建てられたもの。だから比較的安く泊まれるのかな。でも、霧の郷での素晴らしい体験が、口コミを生み、2度3度の熊野再訪問につながるとすれば、観光促進・地域活性化の施策としては、けっこうな成功事例なのかもしれません。

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アクセスについて。関東からは、JALの羽田8:45発の南紀白浜便に乗り、南紀白浜空港から明光バスの特急便「熊野古道スーパーエクスプレス」に乗り換え、「滝尻」のバス停で降りて送迎に来てもらえば、ランチにぴったりの時間です。今回わたしは、同便で先に本宮大社に詣で、夕方を狙ってバスで戻り、栗栖川から山道を登りました(栗栖川にも迎えにきてもらえる)。また、滝尻からは熊野古道を歩いて約2時間なので、てくてく行ってもいいかもしれません。

ANA使いの人は、関西国際空港から特急で紀伊田辺まで2時間。関空便は安いですが、ちょっと時間かかる感じです。名古屋からは、速玉大社がある新宮市まで特急で3時間、さらにバスが2時間なので、結局東京から白浜に飛ぶのが一番アクセスがいいのかもしれません。

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ずっと行きたかった世界遺産の熊野ですが、高原に滞在した3日間が本当に幸せでした。和歌山方面にお出かけの際はぜひ。また、BS-hiで6/14(月)8:00放送の「街道てくてく旅」にも特集されるらしいので、こちらもぜひご覧くださいな。

+ 霧の郷たかはら
http://kirinosato-takahara.com/

+ twitter @kirinosato
http://twitter.com/kirinoasto

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