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momo、セキュリテ、SVPが支援先を「見極める」方法

5/29(土)、ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(通称SVP)の集まりで、「ソーシャルファイナンスとキャパシティビルディング」と題するトークセッションを聴いてきました。

スピーカーは、名古屋のコミュニティ・ユース・バンク momoを率いる @kimuramasaki こと木村真樹さんと、音楽・食・農などの分野で小口ファンドを展開する「セキュリテ」の @yoshitakainoo こと猪尾愛隆さん。聴衆の大半はSVPのパートナーの方で、「お金」からアプローチする中間支援組織の文脈で、濃厚な議論が飛び交いました。

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白熱したのは、「スクリーニング・審査基準」の話。融資先を決める上で、時間をかけて審査を行い、ちゃんと返せるか&十分融資を活用できるかの見極めを行いますが、momoもセキュリテも、最重要要素は「ソーシャルキャピタル」の部分だといいます。「人間関係資本」と訳される通り、財務諸表に見えてこない、人間関係や信頼性、コミットメント、誠意を、面談や訪問審査などで見極めるということ。

セキュリテ

時間も手間もかかるスクリーニングプロセスですが、セキュリテのケースでとても面白かったのは、「リーダー事業者の目利き」を活用して、精度を上げているということ。純米酒ファンドのケースでは、日本酒好きにはきわめて有名な「ひこ孫」の神亀酒造がリーダー事業者として協力し、信頼できる酒蔵をフィルタリングした上でファンドに結びつけているので、スクリーニングコストが下がり、規模を広げればファンド単体の収益で回せるぐらいになるということ。このモデルが適用できる業界は多くないものの、考え方としてはとても勉強になりました。

スクリーニング基準は、本当に組織によってさまざまです。SVPの井上さんは「ソーシャルインパクト」を重視すると言っていました。現在・過去・未来をバランスよく、という審査基準が書かれた木村さんのスライドには、皆が食い入るように見入っていました。

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momoの話で印象的だったフレーズは、「アイデアはいいけど事業計画、戦略に落ちていない(ので融資に至らない)」という言葉。結果的に、出資を希望し、出資ができる先が限られ、出資金をフル活用することは難しいということ。これは地銀でも同様の状況から「眠っているお金」が大量にある状況で、それをどう動かすのか、が重要なテーマになります。

NPOバンク業界におけるmomoの独自性は、選考プロセスの中で「ハンズオン支援」を行い、融資を受けるまでの橋渡しをやっていること(他のNPOにはない特色だそう)。いわゆる「おせっかい」の部分が必要とされるようです。

そうだとすると、ここはプロボノが活躍できる領域かもしれません。マーケットを定義してニーズを見極め、独自資源を用いて事業計画をつくる部分で、戦略系のスキルボランティアが活躍すれば、その後をSVPを含む金融系プロジェクトに引き渡すことで、事業の立ち上がりから離陸までをうまく回せるのでは。ETIC.で始まるソーシャル・アジェンダ・ラボも、リサーチ部分に特化した支援を試みています。

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SVPの人々とは個人的なつながりもあり(学生時代からつきあいのある友人が、数年ぶりにまた文脈がつながったりしました)、一緒に中間支援領域盛り上げていきたいね、という話をしょっちゅうします。面白い協働ができるよう、アイデア出さなくちゃ!

+ コミュニティ・ユース・バンク momo
http://www.momobank.net/

+ セキュリテ by ミュージックセキュリティーズ
http://www.securite.jp/

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