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[勝手に文字起こし #1]24H仕事百貨 ETIC. 鈴木敦子さん

37セッション39人、24時間に渡って、東京仕事百貨の中村健太さん(@nknta)がインタビューをし続ける企画、「24H仕事百貨」 #24Hsgt100 。結局会場のセドナにはお邪魔せず、時折ustreamから見ていただけでしたが、次から次へと面白い人がどんどん出てきました。休みをちょっとしか入れずに質問をし続けた中村健太さん、ほんとにすごい。24時間のustream配信は全て「録画」なので、時代を切り取る貴重なアーカイブになっています。

さて、この企画に敬意を表しつつ、「勝手に文字起こし」をちょっとずつやってみたいと思います。純粋に「テープ起こし」という作業が楽しい(笑)、編集術の稽古の感じで始めてみました。文字起こしするぞ!と決めてじっくり聞くと、ディテールまで真剣に聴ける効果もあり。

第1回目は、学生時代からずっとお世話になっている、NPO法人ETIC.鈴木敦子さんの回(土曜11:30)。20分間、素直に起こして4000字弱、少し削って2500字ぐらいにしました。あまり手を入れていませんが、文体とかなるべく残すつもりで。今回はけっこうゆっくりめだったので、ざっと起こすのに2周40分、かんたんに編集して、1時間半〜2時間ぐらいで1本終えています。みんなで好きなのをちょっとずつ起こしていったら、できちゃいそう。次は84ismの江口さんのをやろうと思います。ちょっとずつ。

Pagesでそれっぽく編集したPDF版がScribdで見られます。”before”の整文済みテキスト4000字もあるんですけど、こちらは表示崩れてしまい。

▼ETIC.に社会が「巻き込まれ」ていく過程

ETIC.というのは94年ぐらいから学生の活動としてスタートしました。もともとは、起業や、何かプロジェクト、社会に提案する、ということをやりたい人たちが集まって、勉強会をやったりプロジェクトをやったりしていました。私も当時学生として、勉強会に参加していて、いろいろあって今もETIC.に関わっています。

最初はただ、学生集まってやっていたんですけど、そこからどんどん社会が「巻き込まれて」くださって。その時のベンチャー企業だった孫正義さんとか、ワタミの渡邊社長とか、先輩の起業家が「若い人頑張るんだったら応援するよ」と言って、手弁当で大学に来てくれて勉強会をやってくれたり、TSUTAYAの増田さんとかが「だったら机貸してあげるから自分の事務所でやったら」と言ってくれたり、そういうのがどんどん起こっていって、「何かやりたいって言ったら社会が応援してくれる」、そんなコミュニティになってきた。

卒業してからも、当時はNPO法人なんて法人格はなかったので、任意団体のような形で事業として続けていったんですが、やりたかったことは、学生や若い人たちが「何かやりたい」と言った時に、社会が応援していくようなプラットフォームをつくっていくことだったんですね。そこで、その時は偶発的に起こっていた、ベンチャー起業家の人たちが「そのビジネスプランおもしろいし、自分のところで面倒見てあげる」といったようなことを、「インターンシップ」というプログラムにして、しくみとして提供していくことを97年ごろから始めたんです。

当時はインターンシップっていう言葉はほとんど聞かない言葉だったし、文系の人が就職の前に他の企業で働かせてもらうことは、ほぼ、ない、という時代だった。受け入れてくれる企業側も、インターンシップとかよくわかりませんという感じで。よく笑い話で言っているんですが、当時はWindows95が出た頃で、インターネットもすごく盛んでした。わたしたちは必死にインターンシップって言ってるんですけど、企業に会いに行くと、もごもごしながら「知ってるよ、あれでしょ、新しい電話回線の…」それインターネットだろ、と(笑)。そのくらい認知されてなかった。

それでも一生懸命ベンチャー企業中心に回って、当時起業したいとか修行したいとかいう人に機会を提供するっていうことを始めた。

▼20代のチャレンジ経験が、40代で違いになる

−−(ケンタさん)ETIC.は今まさに東京仕事百貨に掲載をしていて、本当に最近取材をさせていただいたんですが、その時に敦子さんが「20代のうちにいろんな経験をしないと、『芽が出ない』というか、いろんな可能性が失われてしまう」と言い切ってましたね。

始めたころは自分も学生で、当時は自分たち自身が社会に提案するって気持ち満々だった。誰かを助けるというスタンスではなくて、自らも寝ずに仕事みたいな。昨日兼松さんが肺に穴が開いたとか言ってたけど(笑)、そこまでじゃないけど一生懸命やってた。

でも、結婚して子どももふたりできて、ってなったときに、自分たちが20代のときに一生懸命やってきたときから、40代を目の前にした今とではライフステージが変わってきて、自分の役割も違うと感じてるんですよね。

ETIC.は、主に20代の人たちが、どれだけ自分をチャレンジ(挑戦)させるかというのをテーマにやってきたんだけれども、20代のときに何らかの自分が「挑戦した」という実感、「俺はやった」「俺はあれだけできる」という実感を持ってる人は、30代40代になっても、自らゼロベースで社会に新しいものを提案していくことをやりやすい、と、十数年携わっていてすごく感じています。

−−めちゃめちゃ高尚なこと、すごいプロジェクトを成功させることじゃなくてもいい。本人がいかに「やったぞ」という実感を持つか、ということですね。

ここにいらっしゃる皆さんは若いからあまり実感ないかもしれないですけど、「これだけ自分はやれる」という実感を持たずして30代終わろうとしていると、あらためて今やってきたレールを外れて、新しく何かにチャレンジするというのは、けっこう大変な、精神的な壁がありますね。逆に、学生時代に、就職の合同イベントとか学園祭とかでもなんでもいいんだけど、自分の一生懸命やったことが社会から評価される経験をしている人は、けっこうその感覚が忘れられないというか。いくつになっても「できる」と思う。全くもってわたしの仮説なんですけどね。

−−2000人以上のインターン生を見てきた実感を持っての仮説ですね。僕もね、そう思いますね。ずーっと同じ会社にいると分からないですよね。そこから、そこじゃないことをやるというのは、難しくなってくるんじゃないかなと。

▼世の中が応援してあげる社会をつくる

−−ETIC.は今後どういうふうに発展していくんでしょう?

若い人たちが何か「やる」と言ったとき、世の中が応援してあげる社会にしたい、ということは思っているんです。それは、愛をもってアドバイスしてくれたり叱ってくれたりとかも含めてのことなんですけど。そうやって誰かが社会に対して「よし!」と思うことを提案してやり続けていかないと、なんか社会ってつまんなくなっちゃう。ひとりでも多くの人が「これってどうなのよ」というのを、言って、やる。というのが社会の生産性につながってくるんじゃないかなって。

−−はじめから「やっても無理じゃん」って思うような外部環境や経験からは、そもそも何も生まれないような気がするんですよね。今なんてね、ちょっと何かやったら大人がたたくような感じで、「さされたらこわいぞ」みたいなのが、若い人にはあると思うんですよね。

−−ETIC.ってまさにそういうプロジェクトを作っているパイオニアだと思うんですけど、ほんとに大きな、影響力のあるNPOだと思うので、ぜひどんどんやっていただけたら、若い人も挑戦できるのかな、と思いました。

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