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コストゼロのデザイン演習 plus 0 workshop #xyzAction

xyzActionワークショップ2日目午前、@_NOSIGNERさんがファシリテートする、デザインワークショップが行われました。その名も “plus 0 workshop”。材料費ゼロで、実用的なデザインのモノをつくる。3人組のチーム戦で、制限時間はたった2時間です。

この2時間で、わたしと@fujiwarakayoと@hakamaduckのチームは、『傘で傘立て』を作りました。制作プロセスを追っていきながら、どんな時間だったのかを紹介します。

xyz 006

インストラクションのあと、まずは「材料収集」に着手しました。このワークの最も重要な制約は「材料コストゼロ」であることです。工具はNOSIGNERさん宅から車で運んできた、メジャーやペンチ、ワイヤーカッターなどが豊富に使えます。一方の材料は、「ホテルから出たごみ」が何袋か提供されました。雑紙、空き缶、ペットボトル(大量)、そして数本の傘。ここまで確認して、ホテルの外に出ます。

歩きながら@hakamaduckがつぶやいた「とにかくおしゃれなものがいい」というのが、わがチームの最大にして唯一(笑)の方向性になりました。ホテルの駐車場を少し下ると、早速林が広がっていて、花や枯れ葉を手に歩いている仲間たちとすれ違います。マンホールの上をきれいなツタがはっていたので、たぐり寄せて3メートルばかり持っていくことにしました。すらっとした形の笹の葉にも心惹かれましたが、結局使ったのはこのツタだけ。この時点でなんとなく「巻き付ける」イメージができてきます。

xyz Action vol.1 4-5 Sep. 2010

研修室に戻って、とりあえず傘を一本解体してみることにしました。カッターで布の部分を取り外し、大きなニッパーで小骨を切り離す。わたしは傘の骨組みから、ストッカー(新聞を積んでおくあれ)のような箱物をイメージしていましたが、メンバーと話しているうちに、ふと「傘で傘立てって面白くね?」という着想が得られました。ペンチを使って骨を真ん中で90度折り曲げ、周りに布や紙を巻き付けるのを試みます。しかし、大きな模造紙でも長さが足りない上に、傘そのままだと場所をとり過ぎるので、太い骨を3本ワイヤーカッターで切り取り、半円形にしました。これで程よい大きさになったので、折り曲げた骨の周りに、今度は色違いの麻紐を交互に巻き付け、最後に外で拾ったツタを巻き付けます。まだ青臭いにおいの残るツタは鮮やかな緑色で、おしゃれ部長も大満足。一気にモチベーションが上がります。

xyz Action vol.1 4-5 Sep. 2010

最後まで苦しんだのは、構造の問題でした。まずは「立つかどうか」。傘の先端を金ノコで削り、ペットボトルの口のあたりをカッターで切って土台にしようとしますが、いまいちうまく立ちません。余った骨を折り曲げても安定した土台にならない。結局、自立式を諦め、把手をバーやドアノブに引っかける仕様としました。半円形=壁側が真っ直ぐなので、実際に傘を立てても比較的安定するようになりました。

もう一つの悩みは、半円の両端が引っ張り力で内側にたわんでしまこと。手で外側に引っ張るとちょうどいいのですが、麻紐で同じ高さに結ぶと、骨が内側に曲がって紐がゆるんでしまう…。ここで通りがかったNOSIGNERさんからのアドバイスをもらい、把手に近い上の方から吊り橋状に麻紐を結ぶことで、すこしたわみを解消することができました。

最後に、角張った骨の先端に、緑色の紙粘土(黄色と青の紙粘土をブレンドしてこねると緑になる)を取り付けて、2時間の制限時間が終了。

他のチームは花器やペン立て、アクセサリーなどの小物が多かったです。大きくなるとやはり力学上の問題が…。工学部出身とはいえ、そこはあまり貢献できず残念でした。難しいです。

さて。無限の気づきがあるデザイン体験ですが、わたしの場合は特に「オブジェとデザインの違い」を強く意識しました。

実は、学生時代に関わっていた国際交流団体のプログラムでは、よく「オブジェ制作」を取り入れていました。しかし、今回はオブジェではなく、デザイン。その違いとなる要素は “Viability“(コストに見合うか。今回はこの制約が取り払われる)、”Desirability“(使いたくなるかどうか)+”Feasibility“(技術的実現可能性)のバランス。ただの表現であるオブジェに対して、「それって使える?使いたい?」を問い続けることで、難易度も試行錯誤の量も上がっています。

最終的な成果物については、「うちで使いたいか?」というところはやっぱりまだまだ甘えがある(すぐ解体しちゃったし。。)し、構造面もまだ弱い。突き詰めてデザインするって本当に難しいことだと感じました。

環境が変われば制約条件が変わる、plus 0 workshop。また異なる環境で、背景の違うメンバーと一緒にやってみたいです。

*2nd/3rd photo is taken by @scommunity

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