Pages Navigation Menu

For Creative Communication

世界バレーの見どころ、眞鍋監督のiPad式采配術

10/29から始まった、「2010世界バレー」で、全日本女子の活躍を3日連続TBSで観ています。にわかファンながら2006年の前回大会も少し観ていて、バレーは本当に戦略的で見ごたえのあるスポーツだと思っています。眞鍋政義監督が、iPadを片手に何を考えながら試合を組み立てているのか。公式サイトのインタビュー動画や実況を聞きながら、メモを取ってみました。

Sunset Beach Volleyball
Creative Commons License photo credit: Badruddeen

情報戦で流れを作ったポーランド戦

今日のアルジェリア戦で、ノートパソコン2台に、ディーラールームのような大型モニタがつながれたアナリスト席が映っていましたが、あらゆるデータは後方で分析され、真鍋監督の「情報端末」(という呼称ですが見るからにiPad。笑)に無線LAN経由でリアルタイムに分析データが送られているそうです。

それが真価を発揮したとも言える、ポーランド戦セットカウント0-2で迎えた、第3セット前の方針に関する眞鍋監督のコメント。

「まず数字の上で、スパイクの効果率以外は全部勝ってました。(中略)ブロックしても、ワンタッチで弾かれる、上を打たれる。そうなるとブロックの高い栗原、ブロックのいい迫田、この2人を投入して、ブロックを強化しようという狙いがありました。」
(公式サイト動画「ポーランド戦試合後インタビュー 眞鍋監督」での発言より引用)

前後の発言でも「スパイクだけが負けてる」と何度も言っていた眞鍋監督。途中から入ったこの2人の活躍は、翌日のニュース記事の見出しにもなるほど、流れを変えた活躍でした(特に迫田選手のバックアタック、そして第4セット21点目をサービスエースで取った無回転サーブ)が、データに裏打ちされた意図があったのですね。

次の世代を育てるスターティングメンバー編成

比較的余裕のあった3日目のアルジェリア戦(ポーランド、ペルーと比べると、相手方のまとまり具合が全然違って、力の差が歴然!)では、第3セットで正セッター竹下選手を下げ、中道選手を最初から投入していたのが印象的です。この試合最多得点で大暴れの迫田選手も87年生まれ、ペルー戦でもアタックにレシーブに奮起した江畑選手はチーム最年少、89年生まれ!

主力の体力温存の面がありながらも、若手をどんどん起用して経験を積ませることは、本当にサステナブルな戦い方だと思います。いつも出ているセッター竹下選手は32歳、前回出ていなかったリベロの佐野選手が30歳で年長組ですが、4年後はしっかり後輩が育っているのかもしれません。また、ベンチメンバーの誰が出ても、その人らしい活躍をしてくれるので、観ていても固定メンバーで飽きるなんてことが全くありません。

山場の途中交代でリズムが変わる

ペルー戦の途中、少し流れがペルーに傾きかけたかな、というところで、いきなり投入された、キャプテンの荒木選手。ポーランド戦ではキャプテンなのにベンチメンバーでただひとり一度もコートに立っていなくて「あれ?」と思っていましたが、入って早々、切り裂くようなの速攻を決め、サーブでもブロックでも点を取っていました。

それから、接戦になったセットの終盤戦で一気にメンバーを入れ替える「二枚替え」が、今回の大事な戦術だそう。セッター竹下選手が前衛のときに栗原選手を入れて攻撃を厚くし、後ろにセッター中道選手を入れる。6人制バレーは1セットにつき6回3往復(自分と交代して入ったプレイヤーとしか交代できない)という制約の中で選手を替えていきますが、どこで誰が変わるのかで、試合の動きかたが変わり、面白くなってきます。

私もにわかファンではありますが、実況・解説をじっくり聞いていると、流れが変わったポイントや、どんな選手が活躍しているのか、フォーカスが移り変わって面白く観れると思います。特にアルジェリア戦を実況した新タ悦男(にった)アナは、ルールや選手に関する知識も豊富で、安心してついていけます。

19時から始まる試合に間に合うように帰るのはなかなか大変かもしれませんが、3日(水祝)19時からは第1次ラウンドの頂上決戦となるセルビア戦、6日・7日の週末は、中国韓国ロシアが登場するPool Dとの第2次ラウンド。そして翌週末は決勝ラウンドです。

twitterハッシュタグ #sebare を追いかけながら、ぜひ観てみてください!

+ TBS 2010世界バレー 公式サイト
http://www.tbs.co.jp/sebare/

+ ustream 世界バレーチャンネル
http://www.ustream.tv/channel/sebare2010-ch2

コメントを残す