Pages Navigation Menu

For Creative Communication

ビジネス英語を鍛える試験、TOEIC SW攻略メモ

2012年4月15日、大阪京橋にて、TOEIC スピーキング&ライティングテスト(通称TOEIC SW)を受けてきました。 ※5/7追記:結果でました!

これから仕事で英語を使うことが本格的に増えてくる(機会がある)ことを視野に、力試しのために受験を決めましたが、『公式ガイド』を活用しながら勉強し、受験準備をする過程は、ビジネスの現場で必要とされる英語の「パターン」を知り、そのスキルの磨き方を学ぶいい機会にもなりました。TOEIC SW攻略のヒントをいくつか書いてみたいと思います。

TOEIC SWとは?

2007年から始まったTOEIC SWは、TOEICブランドでありながらTOEIC本体とは独立した、スピーキングとライティングの能力を測るテストです。登場時は「TOEICが4科目になったらしい」という漠然とした(間違った)理解のまま、その後TOEIC自体も受けないまま、だいぶ時が経ちましが…。

TOEIC SWはCBT(Computer Based Test=パソコンで受験)で、毎月開催されています。「スピーキングとライティングでCBT?」と不思議に思いますが、要は録音音声と打ち込んだ回答が採点者ネットワークに送り込まれ、人の手で採点された結果が集計されて1ヶ月後返ってくるという仕組みです。今回は京都会場がなく、大阪京橋の専門学校で受験。受験会場では、密閉型のヘッドセットがDELLのパソコンにつながれていました。機材の問題か、選べる受験地はTOEICよりだいぶ少ないですが、毎月開催なので、思い立った翌月には受験ができるのがいいところ。受験料は9,975円です。

問題別特徴+雑感

すべての問題構成は公式サイトをご覧ください。ここでは印象的な問題と特徴、雑感を書きます。
(SはSpeaking / WはWriting)

(1) [S][W] 写真描写問題

Sw picture
(画像は公式サンプルより引用しました。以下同じ。)

リスニングでおなじみ、提示された写真を見て考える問題です。Writingの方が簡単で、指定された2つの語句を使って1文作ればいいというもの。5問中2問くらいは、指定語句に”because”とか”as”とか、複雑な文構成を要求する単語が入っていたりしますが、シンプルに答えることに徹すればOK。

難しいのはSpeakingの方です。写真描写問題は1問だけですが、写真を見ながら「45秒間説明し続ける」というもの。45秒というのは、体感ではかなり長い時間で、単純な文を2,3言っただけではとても足りません。

例えば、このサンプルだと、Writingの場合「場所がairportで車がso manyある」という一点を書けばいいですが、Speakingの場合は、車の様子、人の様子、場所の様子、さらに、、と、注意のカーソルを少しずつ広げていかなければ間が持ちません。英語の即興力以上に、日々ものごとを注意深く観察し、ディテールを書く訓練が効果的でしょう(『魂の文章術』を読んでいるひとには、ある種おなじみのpracticeですけどね)。

(2) [S] 応答問題1,応答問題2

Sw response

Speakingの11問中6問は、電話応答を想定した出題です。応答問題1は電話インタビュー、応答問題2は提示された資料に基づいて質問に答えるものです。応答問題2の方が、形式に慣れてしまえば簡単かもしれません(2の方は準備時間があり、公式ガイドで練習すると、だいたいどんな質問が来るのか予測できる)。

問題がいきなり提示され、即回答しなければいけない応答問題1の方が、難易度は高いというか、うまくハマってすんなり答えられる出題と、質問の意図が取れない、あるいは1問目でうっかり変な答えをしてしまい、2問目以降つじつまが合わなくなっておろおろする、という失敗リスクがあります。実際、今日のテスト本番でも、3問目の設問の意味が分からず、全く答えられない(!)という事態が…。こればかりは、即興の練習を積むほかありません。

(3) [S] 解決策提案

Sw solve

TOEIC SW全問題の中で、私が最も苦手なのが、Speakingの後ろから2問目の「解決策を提案する問題」です。この問題は、「困った誰かさん」が残した留守番電話メッセージを聞き、その困った何かを解決する提案をするというもの。若干の準備時間があるとはいえ、長い留守番電話メッセージを聞いて解釈し、すぐさま問題を理解してその解決策を提示することが必要です(ロールプレイなので、自分の立場とスタンスを創作することも)。

この問題は「リスニング」が鬼門で、留守電メッセージのいくつかの重要単語を聞き逃すと、まともに答えることができません。人の名前やシチュエーションなど、固有名詞を覚えようとするあまり、他の情報が抜け落ちたりします。TOEIC SWは、完璧を目指さなくとも、ある程度意味の通った英文を答えていれば一定のスコアが取れるので、「分からなくても何か言う」というスタンスがとても大事ですが、Speakingの前段となるListeningのスキルをまず磨くことが、実践的な英語力を身につける第一歩であることを改めて痛感しています。

(4) [S][W] エッセイ(意見を述べる問題)

Speaking/Writingとも、問題の最後は、難易度が高く配点も大きい、まとまった意見を述べる問題です。例えば「安月給で休みが多い仕事と、高給だけど超忙しい仕事とどっちがいいか」という、どうとでも言えるようなディベート風のお題が提示されます。Speakingの方は、15秒の準備ののち、60秒間で意見を述べることが必要。こちらはごく短時間に、結論と理由のストーリーを一本組めるか(特に、自分のボキャブラリーでカバーできるもの)がポイントになります。

Writingの方は、30分間で300 wordsという、相当まとまった量の記述が求められます。30分間の制限時間は、早く解き終わっても繰り上げ退出はなく、ぎりぎりまで推敲が求められます。また、回答画面にはワードカウントが表示されるのですが、300 wordsを下回る量だと大幅減点という説もあり、時間いっぱい文章を練らなければなりません。単純な設問の場合、答えも単純に答えられてしまいますが、300 wordsに膨らませるには、具体例を持ち出してディテールを記述することを繰り返すしかありません。ここでも、冒頭の写真描写と同じ、ディテールを書く力が求められます。

– – – –

以上の4つが、特にTOEIC SWの攻略上キモになる問題群だと思います。Speakingの最初の音読問題、WritingのEメール作成問題は比較的難易度が低く、また、公式平均スコアを見ても、SpeakingよりWritingの方が高いスコアを取りやすい傾向にあるようです。

<私の対策手順>

(1) まずは『公式ガイド』で期待成果の像合わせ

TOEIC本体と同様、まずは「出題形式」に慣れることが必要です。答え方が分からないと、(完全にアドリブで対応できる上級者は別として)力を100%発揮することは難しいでしょう。そこで、『公式ガイド』の登場です。

Amazonのレビューにも書いてありますが、この公式ガイドは本当によくできていて、一つ一つの問題例ごとに、「模範解答例」が7パターンとか、複数用意されています。それも、事前リサーチ時の「実回答」の音声や回答文なので、リアリティがあります。TOEIC SWは日本と韓国で展開されているテストだということですが、いわゆるカタコトの英語でも、押さえるべき発音やイントネーション、そしてそもそもの内容が合っていれば高得点を取れるということがよくわかります。

まずはスピーキング編のCDを通して聞きながら、テキストと照らし合わせてパターンを吟味すること。これでだいたいの出題・回答のパターンと、「求められるレベル感」が分かると思います。ライティング編は実際にPCなどでぱっと書いてみるといいと思いますが、回答例を読みまくるだけでも十分(リーディングの訓練のよう)だと思います。

(2) 「シャドーイング」で口の体操+イメトレ

特にスピーキング対策には、まず「口を英語に慣れさせる」ことが必要です。数ヶ月英語を喋っていないだけで、ぱっと言葉が出てこなくなります。口の体操と、「お手本」を繰り返し聞くイメージトレーニングの意味で、「シャドーイング」(英語の音声に後追いでしゃべる練習)はとても効果的だと思います。

私の場合は、最近また知名度が上がってきているTEDTalksを用いました。スクリプトを読みながらのシャドーイングとはいえ、18分間英語をしゃべり続けるのはかなり苦しい練習…。同じ素材のシャドーイングを2,3回やると、難しめの単語も難なく発音できるようになり、余裕が出てきて、自身もつきます。

(3) 録音しながら腰を据えて「模試」を解く

TOEIC SWの「公式学習ツール」には、「TOEIC プラクティスオンライン」なる有料の模試サービスが案内されています。半額ぐらいの価格で、ざっくりとスコアのレンジがわかるようです。

先述の公式ガイドにも、2回分の模試問題が付いています。私はプラクティスオンラインは使わず、公式ガイドの問題を、ちゃんと時間を測り、iPhoneで自分の声を録音しながら解いて、模範解答と解説で復習、というのを2回やって、だいぶ慣れました。(そのわりにSpeakingの本番はぼろぼろでしたが。。)

ざっと検索した感じ、TOEIC SWの対策・攻略記事はあまり見つかりませんが、kimura_Umiさんのamebloでは、プラクティスオンラインの利用や、2回受験した経過、問題別の対策など、かなり充実した記事がありました!

– – – –

今年は職場の経営陣が「グローバル展開」を頻繁に口にすることもあり、力をつけて意思表示をすれば、英語をばしばし使って仕事する機会が得られるかもしれません。TOEIC SWの受験と、それに向けた対策(をきっかけにした勉強、練習)は、能力の高いうちのスタッフ仲間にこそ勧めです。TOEIC SWの説明会では、「TOEICのスコアは高いのに、全然話せない」という悩みを持ったひとが多いらしいのですが、この悩みはおそらく、多くのビジネスパーソンに共通。仕事現場での利用を意識した、SpeakingとWritingの鍛錬を重ねて、使える英語力を伸ばしていきましょう。

※5/7追記 結果報告

結果が来ました!

Speaking: 160 / 200(8段階中のlevel 7)

一般的に、レベル7に該当する受験者は、一般の職場にふさわしい継続的な会話ができる。的確に意見を述べたり、複雑な要求に応えることができる。長い応答では、以下の弱点が一部現れることがあるが、意思の伝達を妨げるものではない。

・発音、イントネーションにわずかだが問題があり、話すとき、躊躇することがある
・複雑な文法構造を使うときにいくつか誤りがみられることがある
・不正確な語彙・語句の使用がいくつかみられることがある
また、質問に回答し、基本的な情報を提供することができる。

書かれたものを読み上げる際の英語は大変わかりやすい。

 イントネーション:HIGH(3段階中最良)
 発音:HIGH(3段階中最良)

Writing: 150 / 200(9段階中のlevel 7)

一般的に、レベル7に該当する受験者は、簡単な情報を提供する、質問をする、指示を与える、または要求することが的確にできるが、理由や例をあげて、または説明をして、意見を裏付けることは部分的にしかできない。

簡単な情報を提供する、質問する、指示を与える、または要求するときは、明確で、一貫性のある、的確な文章を書くことができる。

意見について説明しようとするときは、その意見と関連のある考えやある程度の裏付けを提示することができる。このレベルにみられる一般的な弱点には、以下のようなものがある。

・要点の具体的な裏付けや展開が不十分である
・述べられている様々な要点同士の関連が不明確である
・文法的な誤りがある、または語彙・語句の選択が不正確である

※評価基準はこちら

Speakingは予想より好成績/Writingは予想より低い点数でした。引き続き精進します。

コメントを残す