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「師」をもつ価値——777企画塾@京都 Season1を終えて

福田敏也さんが主催する企画私塾の京都版、「777企画塾@京都 Season1 リデザインの思考法」が終了しました。 2016年10月17日から11月10日まで、木曜夜3回の連続講座。関西近郊で企画やデザインの仕事に携わる受講生30名近くが集まり、「デザインってなんだっけカルテ」というメソッドをじっくり学びました。

東京で長く開催されてきた777塾、初の関西版ということで構想が持ち上がり、私はロフトワーク京都・MTRL KYOTOの主担当として、集客から当日の運営指揮、進行を含む事務局担当として、また「ガチ受講生」の一人として、深くこの講座に関わりました。

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Season1は、書籍『なんクリ』で紹介されている「デザインってなんだっけカルテ」という1つのメソッドにフォーカスし、木曜夜の2時間×3回の講座で、その方法と考え方を徹底的に学ぶというもの。

この「何回も同じことを聞く」というのが、とても重要な「学びのデザイン」でした。

第1回では、本の記述に沿った、概論。
第2回では、「Fabおにぎり」を例とした、詳細なメソッド解説。
このあと祝日による1週間のブランクを「課題作成」期間として、受講生は自ら設定したテーマで「なんだっけカルテ」を作成し、提出。
第3回では、課題への挑戦を踏まえた講義と、選抜受講生3名による課題発表・講評。私も3名のひとりに選ばれ、「第二地銀ってなんだっけカルテ」と題した課題を発表しました。 (提出期限11/5の直前、39度越えの高熱にうなされながら答案をしぼりだした…)

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本を読んで、敏也さんの講座(5月の出張編)を聴いたことがあると、当然語られる内容は重複するのですが(第2回のおにぎりの詳細な話すらネタ的には既出w)、だからといって自らカルテを作る課題が簡単に・短時間で・高精度にこなせるかというと全くそんなことはない。進化の歴史をまとめる「STEP3」まではスムーズにいっても、「STEP4・5」のジャンプが思うように進まず悩む人、悩んだ挙げ句提出しそびれる人も多数。私もけっこう雑めなまとめ方をしたので、「STEP4と5は敢えて分けて臨むべし」という講評をいただいたり。

※課題を提出したすべての受講生には、敏也さんからひとりずつコメントが返されました。手厚い!

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クリエイティブの仕事は特に、知識量というより「考え方」「アプローチの仕方」が仕事の質に直結するので、あえて一つのメソッドに集中する「少量反復学習」は、とても力になると感じました。この先どんな仕事が来ても、まず「そもそもに立ち返り、進化のプロセスを分析し、時代に合った新たな価値を載せ…」という風に頭と手が自然と動く。そんな「技化」ができたはず。

メソッド化された手順の背景にある考え方、ものの捉え方、「思考法」を繰り返し刷り込むこと。
そして、それを編みだした「師」をもち、師について学ぶことの重要さ。

よほど大きい広告代理店や制作会社にお勤めで、「上司から徹底的に企画の技を仕込まれて」というような境遇にいるのでない限り、誰か特定の「師」について学ぶことは、こと企画/クリエイティブ業界では貴重なことかもしれません。

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777塾という開かれた「私塾」に参加することで、福田敏也さんという師をもつことになります。

講義中心のSeason1では、「問答」の機会は多くなかったけれど、直接質問し、直接自分のアウトプットを見てもらい、それに対する「指南」を得られる。自分の考え方や作り方を評価してもらうことは、時に自信につながり、時にはっと目が覚めて軌道修正することにつながります。

そういえば一度、第2回の開始を待っている19時15分ごろ、直面している業務上の問題のことで、敏也さんに10分ぐらい相談に乗ってもらって、それだけの時間の会話ではっとする気づきを得ました。

塾の開催時間中(開場の19時から、22時まで。メールやFacebookでも)は、研究室のオフィスアワーのように、自由に先生と対話ができるチャンスであり、ある種の「権利」です。受講生の皆さんはもっともっと「先生」を使い倒したらいいと思う。平日夜は、会場の都合もあって時間が少なめですが、強い問題意識・目標意識とちょっとの勇気があれば、講義内容よりはるかに多くの学びを得られるはず。

師をもつこと。きっと私はこの先、何か迷う度に「この課題、先生なら何と言うだろう」と折に触れて考えるでしょう。「こういうとき、先生は何と言ってたっけ」と思い出すこともありそう。ひとりの師について学ぶことは、ひとつの原点を持つことです。Season1の受講生仲間はもちろん、東京の777塾で学んだ若手の人たちを含め、「福田敏也流」という同じ原点を持つ仲間と出会ったとき、どんな議論ができるだろうか。

これから事務局ではSeason1の振り返りと”Season2″の企画を進めます。来春ぐらい?また新たな「テーマ」のもと、受講生を募集すると思います。どうぞお楽しみに。

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