Archive for May, 2010
momo、セキュリテ、SVPが支援先を「見極める」方法
Posted by irritantis in Articles on 2010/05/30
5/29(土)、ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(通称SVP)の集まりで、「ソーシャルファイナンスとキャパシティビルディング」と題するトークセッションを聴いてきました。
スピーカーは、名古屋のコミュニティ・ユース・バンク momoを率いる @kimuramasaki こと木村真樹さんと、音楽・食・農などの分野で小口ファンドを展開する「セキュリテ」の @yoshitakainoo こと猪尾愛隆さん。聴衆の大半はSVPのパートナーの方で、「お金」からアプローチする中間支援組織の文脈で、濃厚な議論が飛び交いました。
[転職のご報告]非営利セクターへの転向(というか、回帰)
Posted by irritantis in Articles on 2010/05/29
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このたび、3年強お世話になったデジタルフォレストを退社し、2010年6月より、NPO法人サービスグラントの専従職員として働くことになりました。
サービスグラントは、今年「プロボノ」というキーワードの仕掛けに成功し、成長フェーズに入っています。当面の課題は、380人からいるスキルボランティアに活躍の機会を得てもらうこと。そして、規模を拡大しながら、プロジェクトの品質を保ち、成功を担保する(バランスをとる)には、さまざまな点で「しくみ化」が必要です。成功のカギとなる「進行ガイド(Taprootにおける “Blueprint”)」のブラッシュアップや、ボランティア同士のコミュニケーション促進、事務局のキャパシティ向上など、やるべきことがたくさん出てきました。
拡大期におけるもう一つの課題は、経済的な持続可能性。これまで代表が霞を食って(笑)進めてきた事業が、有給スタッフを抱える組織としてサステナブルであるためには、収益部門の立ち上げが急務です。企業との協業の中で、サービスグラントのしくみがどれだけ価値を提供できるのか。企業向けプログラムはまさに走り出したところで、着実に積み上げていくべき時期にあります。自分の役割は、まさに「プログラムマネージャー」として、事業のエンジンとなることです。
雨と霧と過ごした「熊野古道の宿 霧の郷たかはら」のこと
Posted by irritantis in Articles on 2010/05/28
画家・平山郁夫が「熊野でいちばんいい景色」と評したという、熊野古道中辺路、高原。この地域の拠点でもある「熊野古道の宿 霧の郷たかはら」に、2泊3日で滞在してきました。
そもそも、ここを拠点に、滝尻方面・近露方面に熊野古道を歩き回る予定だったのですが、折しも前日から、時間雨量15ミリとかの猛烈な雨!
で、諦めて、食堂でのんびり書き物などをしていました。紀州材のスギをぜいたくに使った、天井の高い広間は、木のぬくもりで、だいぶ居心地がよいです。
雨が降っている間、外出は完全に諦め、入れ替わり立ち替わりやって来る地元の方とおしゃべりしたり、FONの不具合を直したり、仲良くなったオーナーのiPhoneとBump!で連絡先交換したり、宿のtwitterアカウント @kirinosato を設定してあげたり(笑)していました。ハイテク化進行中です。
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プロボノとは、「会社の中」というコンテキストを取り払うこと – 小山龍介講演録
Posted by irritantis in 場 on 2010/05/22
花小金井・嘉悦大学で開催された「プロボノカフェ」に参加してきました。「プロボノ×ワールドカフェ」がテーマのこのイベント、前半は小山”HACKS”龍介さん(@ryu2net)によるワーク&セミナーでした。
小山師範代のセッションは、ISIS編集学校風の「洗い出し」ワークで幕を開けます。「あなたがいま持っているもの(物理的なものだけじゃなく、知識などの無形のものも)」を書き出すこと、5分。自分:43個、今日の最高:75個、歴代最高:118個(笑)。
次に、「持っているもの1つを選んで、徹底的に言い換える」これも5分間の洗い出し。『プランニング編集術』にも出てくる、編集学校定番の「コップの言い換え」問題です(笑)。
これらのワークから導かれるのは、「自分が何を持っているか?(特にスキル・専門性などの領域)」は、解釈次第で何通りも表現できるということ。そして、ここから小山さん流のコンセプトが披露されます。「思考の枠組みが豊か=『スキーマ」が多いほど、書ける」「スキーマが多い=『コンテキスト(文脈)』をいろいろ入れ替えられること」
これが、今日のお題「プロボノ」の文脈で語られると、普段の「会社」という固定されがちなコンセプトを取り払うことで、自分が持っているものに対する認識が広がる(自己認知、自己発見)というメッセージに落ちてくるわけです。
「世界を変えるデザイン展」で、チェンジメーカーの現物を確かめる
Posted by irritantis in 場 on 2010/05/16
ミッドタウン5Fデザインハブで開催中の
『世界を変えるデザイン展』
に行ってきました。
渡邊奈々さんのソーシャルベンチャー人物録『チェンジメーカー2』を読んだ方ならおなじみの、ベスタガード・フランドセン社の主力製品、パーマネット(殺虫剤練り込み蚊帳)と、ライフストロー(個人用浄水ユニット)の実物が間近で見られます!現物を見ると、一気に、リアリティが感じられます。
あとは、英治出版から出ている『世界を変えるデザイン――ものづくりには夢がある』に登場するプロダクトがいくつも見られるので、読んで、行って、また読むのがおすすめ。OLPCの通称「100ドルパソコン」を実際に触って動かしてみることもできるし、水を運ぶ「Qタンク」が運べる水の量がペットボトルで示されていたり、デザインの力を間近に感じられる空間です。製品説明のパネルも、シンプルなピクトグラムがとてもわかりやすいです。
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展示を見て感じたことは、
「水」と「エネルギー(電気、熱)」に関するものが多い、ということ。
手前側は、ライフストローに代表される浄水や灌漑に関する製品、奥の方では、小型ソーラーパネル(太陽光発電)や、足踏みミシンを再利用した発電デスクなどが印象的でした。インフラは、大事なんですね。水と電気の問題を解決することが、健康・医療や、教育や、経済的自立への駆動力になっていく。
さらに、一緒に見に行った仲間と「これ、うちにも欲しい!」と言い合ったような、実用的なものもいくつもありました。手回し製粉器とか、ソーラーパネルとか。地域特性やそれぞれのニーズに極力沿うと同時に、万人に受け入れられる汎用的な魅力をも兼ね揃えているものがありました。
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ちなみに、展示スタート日の今日に訪れたご縁は、Eco Brand社の東さん @taishibrian がFacebook上で主催した読書会に参加したことがきっかけ。7階のフリースペース「スルガ銀行 d-labo」で、BoPをテーマにした本を持ち寄って4人が集まりました。
今日持って行った本は、同じく奈々さんのチェンジメーカー1巻にも出ている、アキュメンファンド代表、ジャクリーン・ノヴォグラッツ自伝『ブルー・セーター――引き裂かれた世界をつなぐ起業家たちの物語』。”We Are All CONNECTED” がテーマのこの本も、BoPビジネスへの投資と成長支援、ベンチャー・フィランソロピーの分野に関する話で、「世界を変えるデザイン」とも密接に関わっています。
デザインハブで6月13日まで行われているこの展示、まさにこの先発展していく、さまざまなできごとのハブとなるイベントかもしれません。入場無料です。お近くに来たときは、ぜひ。
+ 世界を変えるデザイン展 公式
http://exhibition.bop-design.com/
+ ハチヨンdialogより。運営のGranmaの人々が同世代ってのも面白い!
http://84dialog.blogspot.com/2010/05/blog-post.html
+ on Tokyo Art Beat
「世界を変えるデザイン展」
会場: 東京ミッドタウン・デザインハブ
スケジュール: 2010年05月15日 ~ 2010年06月13日
住所: 〒107-6205 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F
電話: 03-6743-3776 ファックス: 03-6743-3778
“Libron”リニューアルを手がけた、前田製作所のサイトを見て考えたこと
Posted by irritantis in 雑 on 2010/05/13
IDEA*IDEAで発見した、前田製作所さんのサイトを見て、
「こーいうサービスをやりたかった!」と思わず唸ってしまった。
サービス一覧の、「竹コース」と「梅コース」。
あえて「テンプレ使って安くします」と明示することで、単納期を実現。
Wordpress使って3週間30万。静的5ページで2週間10万。
これを料金表として開示できちゃうってのがすばらしいです。
Web解析のKPIが、6つのサイトタイプ(ECとか、マーケティングとか)ごとに
ある程度類型化できるのと同様、
Webサイトの典型的なメニュー、構成、コンテンツは、確かにテンプレート化できる。
小企業のスタートアップとか、非営利組織の広報とか、単発のプロジェクトとか、
テンプレート大活用でいいと思うんですよ。
デザインについても、ブランドイメージが確立するまでは、情報の見やすさ優先で。
奇をてらわない、変にユニークなものにしない、というところが合意できれば、
余計なことを考えずに、組織や事業のつたえ方に専念できるというのが
とてもいいと思います。とにかく発信することをひろめたい。
WordPressはすごく便利だし、外のブログを使ったりしても、
基本的な情報はたまにしか更新しない前提で静的に組んで、
ワッツニューはどしどしブログ(とtwitter)で更新して、フィードを配信する。
先日の昭和の記憶や、フローレンスでさえも大筋はブログが更新の中心になっていて、
そのパターンの応用範囲は広いと思います。
とはいえ、テンプレートを使ったとしても、
本当に大事なのは「素材準備」のところ。
前田さんも「文章と写真の素材はご準備ください」としてあって、
丁寧にフォーマットを段取りよく開示していたりしますが、
本来、がっつり話を聞いて情報を整理しないと、Webに公開できるレベルで
言語化できること自体が稀なんですよね。
ヒアリングして素材をつくるライティング技能。
事業のタイプや嗜好を見極めて、適切なテンプレートを選択する技能。
アクセスログを読み解いて、事業のマーケティングに役立てる技能。
そのあたりが、小規模案件でも、重要な差別化になってくるように感じます。
LikeとPhoto Dropper
Posted by irritantis in 雑 on 2010/05/10

photo credit: Ben Fredericson (xjrlokix)
いろんなWebを見ていて、気になったプラグインを2つ入れました。
ひとつは、Likeボタン。
facebookと連動して、超シンプルなフィードバックを返せるインターフェースです。
『Me2.0』という本が売れるにつれ、ユーザーが増えているfacebookの、最も特徴的な機能と言われるLike。
twitterの一方通行な”follow”という仕組みも好きだけど、「無言の共感」を示すlikeも、とても気楽かつ、もらって嬉しい反応。ということで、ちょいちょいボタン押したってください。facebookもやってます。
もうひとつは、Photo Dropper。
Creative Commons(copyrightじゃなくsome rights reservedで、要は出典を示せば自由に使える)の写真をFlickrからとってきて、クレジットつきで表示してくれるプラグイン。
この「クレジットを書く」ところがどうもめんどくさく、スムーズにできなくて毎回悩んでいたのでした。
写真1枚、あるだけで、書くモチベーションも見た目もぜんぜん違うはず。投稿が楽しくなります。
ちなみに、下のAmazonへの画像リンクは、Amazon Reloaded。
解析コードの挿入は、Ultimate GAを使ってます。
せっかく独自ドメイン+bluehostの高機能サーバで運用してるんで、いろいろ遊びたいと思いつつ。
まあ、焦らず、徐々に。
社会人3年目のプロボノ・エクスペリエンス。「昭和の記憶」プロジェクト顛末記
Posted by irritantis in 雑 on 2010/05/02
2009年7月にスタートした、サービスグラント「昭和の記憶」プロジェクトが、無事、完了しました。2010年4月26日の納品&打ち上げまで、活動期間は、9ヶ月。
サービスグラントのことは、先日のワールドビジネスサテライトで特集された「プロボノ」というキーワードでご存知の方も多いのでは。普通のボランティアとは一味違う、社会貢献のかたち。サービスグラントは、クリエイターやマーケッターが「スキル・ボランティア」としてチームを組み、NPOに対して無償で、専門性を活かしたサービスを提供するプロジェクトです。
今回わたしが参画したのは、NPO「昭和の記憶」の、Webサイトリニューアル。マーケター2名、コピーライター1名、デザイナー1名、プログラマー1名からなるチームの、プロジェクトマネージャーを務めさせていただきました。
このプロジェクトでは、当初スコープが迷走したり、事業の根本ともいえるコンセプトワードが変更になったり(「孫ボラ」というキーワードは中間提案「後」に我々から提案)、波乱万丈でしたが、なんとかやり遂げることができました。
いろんな事件(笑)のことは、おいおい書いていきたいと思いますが、最終的にクライアントであるNPO昭和の記憶の代表理事・瀧澤さんから、次のコメントをいただけたことは、PMとして最大の喜びでした。
「プロジェクトの9ヶ月間、やりとりをしていて、一度も、不愉快・不満に思うことがなかったです」
チーム最年少のPMとして意識したことは「コミュニケーションの量」と「メンバーを引き立てるリーダーシップ」でした。どちらも十分できたわけではありませんが…
* * *
「コミュニケーションの量」は、特に瀧澤さんと電話でのやりとりを密にして、作業の進捗を伝えて安心してもらったり、必要な情報を必要なタイミングまでにもらえるようにすること。会議の議事録はすぐMLに流すこと。作業が遅れ気味だったり、MTGの出欠確認がまだのときは、適切なタイミングで促すこと。数少ない対面会議の場を最大限活用するための準備をしっかりすること。…って、仕事として基本のことだらけですよね、はい。
PMを拝命して一番始めにやったことは、関係者全員の電話番号とメールアドレスを、メモリに登録することでした。以前小室ファミリーの幹事リーダーをやったときも同じ方法をとって、うまくいきました。イニシアチブが重要です。逆に、なんとなく連絡を渋っていると後から痛い目に会います。何度か、確認連絡を途中で止めちゃって全体が遅れたことがあり、かなり反省しています。
* * *
「メンバーを引き立てるリーダーシップ」は特に難しかった。チーム最年長のコピーライターは50代の大ベテラン(母と同い年ぐらい…)だし、それぞれがプロフェッショナルなので、自分が上に立つようなリーダーシップは無理。『サーバント・リーダーシップ』を読みながら試行錯誤でしたが、「めんどくさいことは自分が引き受け、プロフェッショナリティを発揮するところに注力してもらう」という方針で、率先して声を上げることだけはしっかりやりました。
* * *
このプロジェクトで得たPMとしての経験は、本当に即、本業に返ってきます。とてもチャレンジングで、成長感があり、面白い9ヶ月間でした。これがきっかけにもなって、今後は「ひとを動かす」仕事に、より注力していくことになりそうです。
これからスキルボランティアとして登録される方がもしお読みであれば、「プロジェクトマネージャー」としての登録を強くお勧めします!部下がいたり、プロマネ経験がある方はもちろん、経験がなくても真摯さがあればなんとかなります。不足しがちなポジションですし。プロボノ活動における、ボランティアの自律性について、いろいろお話したいです。










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